Suno V5.5 のジージー音、俺の声を守るために試したこと
V4.5 か V5.5 か。illusion が選んだのは「俺の声」だった
衝撃の出会い:V5.5 で生成した瞬間
「これ、本当に AI が歌ってるのか?」
Suno V5.5 で初めて生成した曲を聴いた時、思わず声に出た。
なぜなら、そこに「俺」がいたから。
V4.5 までは、AI の歌声は「上手いけど別人」だった。声質は綺麗、音程は完璧、でも illusion じゃない。「これは AI が歌ってる」と頭の中でラベル付けして聴いてた。
V5.5 は違う。
声質、息遣い、ちょっとした掠れ、語尾の処理。全部「俺」だった。1年間 Suno で 60曲以上作って、Persona 機能を使い込んできた経験が、ついにここまで来た。
「これだ。これが illusion だ」
そう思った。
でも、ジージー音
その感動の翌日、ロック系の曲を作ろうとした。
illusion はバンド出身、20年前のバンド時代の魂が今も生きてる。アコースティックも好きだけど、本質はロック。バンドサウンドで「俺の声」が鳴る曲を作りたい。
V5.5 で生成。歌詞は Claude と一緒に書いた。プロンプトはハードロック系。
再生ボタンを押した。
「ジージー」
「プツプツ」
最初の3秒で気づいた。歪んでる。それも明らかに「ノイズ」レベルで。
ボーカルは完璧。マジで「俺の声」。でも楽器が、特にギターのディストーション周りが、ジージーいってる。
「え、なんで?」
V4.5 ではこんなことなかった。同じプロンプト、同じ歌詞、エンジンだけ V5.5 にしたら、音質が破綻してる。
V4.5 に戻すべきか?
最初の発想はこれだった。
「V4.5 の方がクリーンに鳴るなら、戻せばいい」
実際、V4.5 で生成し直してみた。
結果:
- ✅ 音楽:クリア、ジージー音ない
- ❌ 声:「俺の声」じゃなくなった
V4.5 は音楽全体のバランスが良い。でも声のリアリティで V5.5 に大きく劣る。「上手い AI が歌ってる」状態に戻ってしまった。
そこで、illusion として根本的な問いが立った。
「俺の声」を取るか、「クリーンな音」を取るか。

illusion 哲学:俺の声が死ぬ
20年前にバンドを組んでた頃、俺はボーカルだった。
歌が上手かったわけじゃない。技術もそこそこ。でも、俺にしか出せない声があった。
バンドが解散して、20年。仕事と家族と副業に追われる中で、音楽から離れた。
でも 1年前、AI で音楽が作れる時代になった。Suno と出会って、Claude と歌詞を書いて、DomoAI でジャケットを作って、再び illusion を立ち上げた。
その過程で、ずっと心に決めてたことがある。
「俺の声」が死ぬ AI は使わない。
AI の声で気持ちよく歌える曲を量産しても、それは illusion じゃない。それは「AI で作った似たような曲」になる。
V5.5 で「俺の声」が再現できた瞬間、これだと思った。この声を諦めるなら、illusion をやってる意味がない。

だから、V5.5 一択。
ジージー音は、別の方法で何とかする。
解決策の方向性、3つ試した
V5.5 を使い続ける覚悟を決めた上で、ジージー音を減らす方法を探った。
方向1:プロンプトの最適化
最初に気づいたのは、プロンプトに含まれるキーワードが歪みを誘発してるということ。 [歪みを誘発するキーワード] × distorted(歪んだ) × heavy(重い) × aggressive(攻撃的な) × raw(生の) × pounding(叩きつける) × lo-fi(ローファイ)
これらは「ロック感」を出すために入れがちな単語。でも V5.5 は素直に**「歪んだ音」を生成**する。結果、ジージー音になる。
入れ替えた: [クリーンに鳴らすキーワード] ○ crisp(カリッとした) ○ tight(タイトな) ○ powerful(パワフルな) ○ controlled distortion(制御された歪み) ○ polished mix(仕上がりの良いミックス) ○ professional studio quality(プロのスタジオ品質)
ロック感は 「powerful」「driving」「intense」 で出せる。歪みは 「controlled distortion」 と書けば、ロック感を残しつつ過剰な歪みを抑えられる。
スクリプトのプロンプト全部を書き換えた。結果:ジージー音、減った。
完全には消えない。でも、明らかに発生確率が下がった。
方向2:生成回数で当たりを引く
Suno は同じプロンプトでも、生成のたびに結果が変わる。
つまり、ジージーがひどい当たりと、そうでもない当たりがある。
これは V5.5 のエンジン特性で、プロンプト側の問題じゃない。確率の話。
俺の運用:1曲につき 5〜10回生成して、聴き比べる。一番ジージーが少ないものを採用する。
これだけで、採用率が大きく上がる。完成曲のジージー音は、生成段階で選別すれば許容範囲に収まる。
方向3:後処理(俺は毎回やってる)
それでも残るジージー音や、全体の音質バランスは、後処理で整える。
俺が使ってるのは Audacity(無料)。
なぜ Audacity か:
- 無料(illusion は基本お金かけない方針)
- シンプル(音質補正に必要な機能はある)
- 慣れれば速い(1曲数分で終わる)
俺の運用:illusion の全曲、Audacity を通してから配信してる。
具体的にやってること:
- ノイズ除去(ジージー音の最後の調整)
- 音量バランス調整(ボーカルが埋もれないように)
- 全体の仕上げ
iZotope RX みたいなプロ向けツールは持ってない。Adobe Audition も使ってない。Audacity で十分。
「Suno で生成 → Audacity で仕上げ → SoundOn で配信」
これが illusion の制作ワークフロー。AI で作ったとはいえ、最後の調整は俺の耳でやる。ここだけは AI に任せられない。
60曲作った今、どう運用してるか
整理すると、こうなる。 [illusion の Suno V5.5 運用フロー]
プロンプト:クリーン特化キーワードで構成
歪み生成キーワードを避ける polished, controlled, crisp を多用
生成:1曲につき 5〜10回
ジージー音が少ないものを選ぶ 「俺の声」が一番出てるものを優先
後処理:Audacity で毎回
ノイズ除去、音量バランス、仕上げ 1曲数分
配信:SoundOn 経由で 26プラットフォーム
累計4,000回再生、累計500円 雀の涙だけど、聴いてくれる人がいる
完全解決じゃない。
でも、「俺の声」を残したまま運用できるレベルにはなった。
V6 が出る頃には、この問題も解決されるかもしれない。それまでは、この運用で illusion を続ける。
なぜ、声にこだわるのか
最後に、根本の話を書く。
AI で音楽を作るって、簡単に言えば「人間の声を AI に置き換える」こと。
実際、世の中の AI 音楽の多くは、AI の声でそのまま完成させてる。それは効率的だし、聴ける曲も作れる。
でも、それは illusion じゃない。
illusion は、俺の声を残すためのプロジェクト。
20年前のバンドで叶わなかった夢を、AI と一緒に叶える。AI は俺の代わりじゃなく、俺の声を運ぶ運び屋。
声が死んだら、illusion が死ぬ。
だから、ジージー音くらいなんだ。プロンプト工夫して、何回も生成して、Audacity で仕上げて、それで「俺の声」が聴ける曲が作れるなら、安いコストだ。
V5.5 一択。これは譲れない。
まとめ
[V4.5 vs V5.5、illusion の答え] ✅ 声優先 = V5.5 一択 ✅ ジージー音は別の手段で対処 ✅ プロンプト最適化 + 生成回数 + Audacity で後処理 [運用ルール]
クリーン特化キーワードで生成 1曲 5〜10回試して当たりを選ぶ Audacity で後処理(毎回、illusion の全曲必ず通す)
[哲学] 「俺の声」が死ぬ AI は使わない illusion は俺の声を残すためのプロジェクト AI は運び屋、主役は俺
最後に
AI 音楽を作ってる人、Suno V5.5 でジージー音に悩んでる人、もしここを読んでくれてるなら、諦めないでほしい。
V5.5 は本当に革命的だ。「自分の声」を AI で再現できる時代が来た。これは、20年ブランクのある俺みたいな人間にとって、奇跡みたいな技術だ。
ジージー音は乗り越えられる。プロンプトを工夫して、何回も試して、Audacity で仕上げて、それでも諦めなければ、「自分の声」が聴ける曲が作れる。
俺はまだ累計500円しか稼げてない。でも、60曲が形になった。20年前の俺には絶対に無理だった事実だ。
「俺の声」を守ることで、新しい音楽の作り方を見つけた。
あなたの声も、形になる時代に来てる。
illusion の楽曲は SoundOn 経由で各プラットフォームで配信中。 代表曲「奇跡はここにある」もチェックしてみてください。
この記事は illusion-yuki.com の音楽カテゴリ3本目。
音楽カテゴリ:1本目(illusion 復活録) / 2本目(Suno Persona)
AI カテゴリ:1本目(3つの AI 仲間)
投資カテゴリ:1本目(SOLANA 25倍)
副業カテゴリ:1本目(副業10種類、月10万円)
より具体的なプロンプトテンプレートや後処理ワークフローは、note でも公開予定です。
免責:本記事は個人の音楽制作経験の記録であり、Suno AI の動作や効果を保証するものではありません。