配達1回320円は「月1円の終身配当」になる——金に困ってない俺が配達を続ける理由
※本記事は個人の経験と見解に基づく情報提供を目的としたものであり、特定の金融商品の購入・投資を推奨するものではありません。配当利回りは変動し、元本割れのリスクもあります。投資の最終判断はご自身の責任において行ってください。
最初に言っておくと、俺は配達で生活してるわけじゃない。
本業はサラリーマンで、生活費は給料で足りてる。だから正直、配達をやる「必要」はない。雨の日に走らなくても、誰も困らない。
それでも俺は、仕事終わりや休日にバッグを背負って街に出る。
「金に困ってないなら、なんでわざわざ?」——よく聞かれる。今日はその答えを書く。先に言うと、根性論でも健康のためでもない。俺の中で、配達1回が「月1円の終身配当」に変換される仕組みがあるからだ。
目的地はサイドFIRE
俺の目標は、毎月の不労所得で生活の土台を作ること。いわゆるFIRE、現実的にはサイドFIREだ。
サイドFIREってのは、生活費の一部を資産からの収入(配当など)で賄い、残りを好きな仕事で稼ぐスタイルのこと。完全リタイアより必要資金がぐっと少なくて済むから、普通の会社員でも射程に入る。
で、このゲームのルールはシンプルだ。入金力×時間。毎月いくら資産に変換できるかと、それをどれだけ長く続けられるか。ほぼこれで決まる。
だから俺にとって、本業以外で稼いだ金は「使うための金」じゃない。全額、資産に変換するための原資だ。配達報酬は1円も使わない。全部投資に回す。ここが今日の話の前提になる。
「ミツオ」の話をしよう
配達員界隈には、報酬320円の案件を「ミツオ」と呼ぶ文化がある。最低ラインの単価で、普通はため息の対象だ。「またミツオかよ」って。
でも俺は、ミツオを見るたびに別の計算をしてる。
320円を、配当利回り3.5%前後の高配当株に変換したとする。年間の配当は320円×3.5%で約11円。月に直すと、約1円。
「は? 1円?」と思っただろ。そう、1円だ。でもここからが本題。
この1円は、来月も、再来年も、10年後も入り続ける。株を持ってる限り、原則ずっとだ(減配リスクはあるが、それは後で触れる)。バイト代の320円は使えば消える。でも配当に変換した320円は、「月1円を生む小さな装置」として俺の口座に残り続ける。
つまり俺の脳内では、こうなってる。
ミツオ1回 = 月1円の終身配当を1個作る作業。
100回配達すれば、月100円の装置。1,000回で月1,000円。この装置は、俺が寝てても、本業をやってても、勝手に金を運んでくる。配達は「その日の日銭を稼ぐ労働」じゃなくて、**「不労所得の製造ライン」**になる。
なぜこれがモチベーションとして異常に強いのか
普通、配達のモチベーションは「今日いくら稼いだか」だ。でもこの見方には弱点がある。稼いだ金は使えば消えるから、達成感がリセットされ続ける。今日2万円稼いでも、来週にはゼロからやり直しだ。
ミツオ理論は、ここが逆転する。
配達の成果が「消える日銭」じゃなく「積み上がる装置の数」でカウントされる。今日の配達は明日消えない。先月の配達も、去年の配達も、全部いまの配当に化けて生きてる。リセットが存在しない。
しかも面白いことに、単価が安い案件ほどダメージが減る。ミツオが来ても「月1円の装置がまた1個作れる」としか思わなくなる。単価に一喜一憂するストレスから、半分降りられる。
実際、FIRE界隈では「月10万円の配当がある人は、配達を月5〜10万円やれば気楽に生きていける」なんて言われ方をする。配当と労働の組み合わせは、昔からある堅実な型なんだ。俺はその型の入口を、ミツオ1個から始めてるだけだ。
一応、現実的な注意も書いておく
夢のある話に聞こえたなら、ちゃんと水も差しておく。
- 配当利回りは変動するし、減配・無配になるリスクもある。「終身」は比喩で、保証じゃない。
- 株価自体が下がれば元本は目減りする。月1円のために320円が280円になることもある。
- 3.5%という利回りも、銘柄や時期によって上下する。俺の計算はあくまでざっくりした目安だ。
それでも俺がこの遊びを続けてるのは、NISAみたいな非課税制度を使えば配当がほぼそのまま手取りになるし、何より**「労働を資産に変換する感覚」が身につく**からだ。この感覚があると、浪費が減る。コンビニで320円のスイーツを見て「月1円の装置と交換か……」と考えるようになる。良くも悪くも。
「自分の320円」を探してみてほしい
これは配達員だけの話じゃない。
残業代でも、フリマの売上でも、飲み会を1回断って浮いた金でもいい。本業の給料と切り離された「おまけの収入」を、使わずに装置に変換する。それだけで、そのお金の意味が変わる。金額の大小は正直どうでもいい。「消える金」を「積み上がる金」に変える回路を、自分の生活のどこかに1本通せるかどうか。20代で通せたら相当強いし、30代・40代からでも全然遅くない。俺も本格的に始めたのは最近だ。
配達は、俺にとって筋トレじゃなくて「種まき」
まとめる。
俺が金に困ってないのに配達をやってる理由は、配達報酬を全額投資に回すことで、1回の労働が「消える日銭」から「積み上がる配当装置」に変わるからだ。
ミツオ1回、月1円。笑える数字だ。でもこの1円は消えない。積み上がる。そして積み上がったものは、いつか俺の時間を買い戻してくれる。
雨の日にバッグを背負う理由としては、悪くないと思ってる。